こんにちは。整体広島眞田流の院長 眞田時成です。
今回は『骨折後に握力が低下してしまった原因と握力の回復方法』について解説します。
腕を骨折して手指が上手く動かず力も入らない
2ヶ月ほど前に骨折してしまいその後ギブスをしていましたがギブスを取った後、手に力が入らない状態でお困りでのご来院でした。
右手の握力は20キロ以上あるのですがギブスをしていた左側の握力は20キロにもならないそうです。
お医者様も2ヶ月近くギブスをしていて筋肉が落ちたから・・・と仰っていたそうですが2ヶ月で多少筋力は衰えますが本当の原因は違うところにあります。
実際に左手の握力を計測してみると
骨折した左側の握力を計測してみると
15.4kgでした。
これが筋力の衰えによるものでしたら、施術によって握力が回復することはありませんが、今回は微妙な骨格の歪みと筋肉や腱の補正を行う施術をさせて頂きました。
握力が低下するメカニズム
まずこの筋肉図を見て下さい。
手のひらや指から手首、そして前腕の筋肉はこのようになっているのですが筋肉の下にある骨格はこのような構造になっています。
肘の下から手首までの骨は2本で構成されています。
そしてこの手首の部分ですがこの図のように細かな骨で構成されていて、それぞれの骨同士に適切な隙間があって、その隙間のお陰で手首や指がスムーズに曲げ伸ばしできるように作られているのです。
しかし腕の筋肉の硬直などにより手首から掌の細かな骨の隙間が狭くなってしまうと、当然のことながら手首や指の曲げ伸ばしが上手くできなくなります。
さらに前腕のメインの筋肉が硬直すると手首を肘の方に引っ張ってしまい手首が詰まった状態になってしまいます。
手指・手首・尺骨橈骨が筋肉の硬直など縫いにより圧迫され骨の配置が狂った状態になると脳は安全対策の為にフルパワーが出ないように制御する司令を出します。
それは配置が狂った骨格の状態でフルパワーを使うと骨折などの大きな故障に繋がるからなのです。
ギブスの副作用
骨折した箇所を安全に回復させる為にギブスなどで固定をするのですが、2ヶ月もの間、ギブスをしていたら、若干の筋力の低下はあると思いますが手に力が入らないほどにはなりませんし、2ヶ月のギブスで握力が大きく低下することもありません。
実は右手だけでもしっかり動かしていれば、躰は均整を保つためにギブスをしている方の左腕の筋力低下も最低限に抑えてくれるのです。
骨折後の握力低下の原因
ズバリ握力低下の原因はギブス固定による前腕の硬直が原因です。
例えば、じっと座っていると足腰が固まって動きづらくなってしまいます。
骨折した部分も動かさずじっとしていると、どんどん固まっていってしまいます。
特に、骨折後に動かさずにじっとしていると、動かさない状態で骨が修復され、筋肉や関節も動かさない状態で配置形成されていくので、動かしづらく力が入らない状態の腕や手指が出来上がってしまうのです。
骨折後の握力低下を防ぐには
とにかくギブスをする時間を短く。骨折の度合いにもよりますが僕の流派ではギブス固定は3日〜10日ほどで、その後は添え木をする日本古来の方法にしています。
添え木の状態でしたら再度、骨折に繋がるような負荷は避けられますし、何よりも手指を動かせるからです。
腕や手指の骨折の後、痛くてもグーパーを繰り返し行い回復させると、きちんと手指が動く状態で骨格や筋肉類が形成されながら回復するので、不具合なく、握力の低下も無く完治できます。
リハビリはとにかく頑張ってグーパーしてください。
握力の回復方法
施術による握力の回復ですが、今回は赤い丸で囲った部分の筋肉の硬直を解いて指先から腱の連携を調えて掌から前腕の骨格のズレを修正する施術をさせて頂きました。
施術後に握力を計測してみると・・
25.2kg
施術によって0kg近く握力が回復しました。
厳密に言えば握力が回復したというよりは筋肉と骨格が正しい状態になって本来の力が出せるようになった!という感じですね^^
骨折後に握力が低下したら
とにかく少しでも早く筋肉の硬直や固着を解いて筋肉・腱・骨格の補正を行うことです。
時間が経てば経つほど、力が出無い状態で身体が仕上げっていきます。
歪んだ状態で固まってしまっては、元に戻すことが困難になります。
ギブスをしている時は毎日こまめにグーパー運動をして、なるべく早くを外し、ギブスが外れたらすぐにでも当院にご来院頂き、歪んだ状態を元に戻しましょう!
筋肉の硬直や過緊張は不調の元
身体の不調や不具合、スポーツなどでのパフォーマンスの低下など、身体の過緊張を解き、硬直した筋肉を調え、骨絡を調えていけば痛みや重みは消え、運動能力などのパフォーマンスもアップします。
毎日、お仕事をしているだけでも身体には大きな負担がかかり疲労が蓄積していくのです。大切なお身体ですので、労ってあげてくださいね^^
そして心配なのは、ほんの少しの不調を「まだ大丈夫」と放っておいて不調を根深く広い範囲にして治りにくくしてしまうことです。
身体のちょっとした変化や、コリ、小さな痛みや重みなどの不調。それは身体からのSOSメッセージです。
放っておかずになるべく早く調整にお越しくださいね^^
ブログをお読みになった方で
もし似たような症状や
なかなか治らないでお困りの痛みや痺れのある方
病院では原因不明とされてしまった方
歳だから仕方ないとドクターに見放された方
リハビリなどを続けて痛みが強くなってしまった方
手術をするか迷っている方
手術をしたけど症状が変わらない方など
治らないのは
直し方や
直す場所が違うから
治らないのです。
できるだけお早く神経ルートと関節の専門技術を持った
整体眞田流の「お試し施術」で
あなたの症状にも効果があるかをご確認ください。
現在、予約枠の残りが少なくご迷惑をおかけしております。
ご来院頂いての初回お試し施術のご予約はお早めにお電話・LINE・またはネットよりご予約ください。
『元から治すヒント』メルマガを時々発行中。
登録はこちらから。もちろん無料です^^
おすすめの記事
- 大腿骨骨頭骨折で人工骨に手術後の足の痛みを無くす施術方法の研究
- 今回は大分県の玖珠町に施術会でお邪魔させて頂きました。玖珠町には定期的にお邪魔させて頂いていていつも来て下さる常連さんが多いのですが・・・常連さんは皆さん殆ど元気で、今回はバランスチェックや簡単なメン...
- 母子CM関節症の指の痛みと手に力が入らない症状の改善実例
- 母子CM関節症と診断があり、指に痛みがあり、手に力が入らず握力が低下してしまってお困りのお客様の改善実例から原因や治療方法を解説...
- ばね指・指の付け根の痛みの原因と治療方法☆
- さて今回は『親指の付け根の痛み』と『ばね指』でお困りのお客様の改善例から原因や治療方法を考えてみたいと思います。まず最初に症状が出たのはひと月半ほど前。思い当たる原因は「使いすぎ」たしかに思い当たる部...
- 手首の痛み TFCCの治療方法 三角線維軟骨複合体損傷の方を施術させて頂き意外な結末
- 今日は病院で三角線維軟骨複合体損傷(TFCC)という症状と診断されたお客様の施術をさせて頂きました。まずは痛みの場所はここ。昨年末から少し動かすと痛みがあるそうです。病院で頂いた症状の解説をご持参下さ...